算数の苦手はワーキングメモリと言語理解に現れる

算数の苦手はワーキングメモリと言語理解に現れる

10のまとまりに気持ちよさを感じない
6と9を読み違える
数字と目の前に置かれた消しゴムの数が一致しない

小学生になって算数が苦手になる児童には、幼稚園・保育園時代に概ねこのような特徴が見られます。そしてWISK-Vのワーキングメモリ(WMI)、言語理解(VCI)の合成得点が低いと言う特徴があります。

言語理解(VCI)は算数の概念そのものを形成する

言語理解という言葉から、国語のイメージが強いと思いますが、WISK-Vにおける言語理解(VCI)は算数の概念そのものを形成するため、言語理解(VCI)の低さは、多い・少ない、増えた・減ったといった対比関係の把握を難しくし、暗算や文章題で大きな困難が現れてきます。

ゆび計算を高学年になってもやめられない傾向が強く、頭の中だけで抽象的な数字の概念を思い描いたり、増やしたり減らしたりと言った想像上の操作が極めて苦手という特徴があります。

具体的手立て

抽象概念の想起が困難なため、具体的な有体物を目の前に置き、本人が実際に操作することにより、これらの能力の補強を試みます。また、一つ一つの動作を声に出しながら行うことで、対比関係の把握や抽象的な数字の操作を習得していきます。

何度も繰り返し紙の上での計算練習を繰り返すようなアプローチは、かえって事態を悪化させるおそれがありますので、無理に行わないのがポイントになります。