リトルポート甲子園口の不登校対応のご案内
リトルポート甲子園口の放課後等デイサービスでは、授業の終了前であっても学校に行くことに強い抵抗を示し出した利用児の受け入れを行っています。
利用対象児
リトルポート甲子園口の利用児
行き渋りが見られ出した小学生・中学生
不登校状態となり概ね1ヶ月以内の小学生・中学生
※ 事前にリトルポート甲子園口の利用契約が必要です。
ご利用可能時間
月曜日から金曜日の11:30〜17:45の間で任意の時間
行き渋りの兆候が見られた場合、「毎朝決まった時間に学校に登校する」という社会的な習慣(日課)を崩さないようにすることを最優先に検討します。そのため、リトルポート甲子園口では登校に強い抵抗を示し出した利用児の受け入れを原則11:30から一律に行っています。
原因を深追いしない
行き渋りが出始めると、まず学校で何かあったのか、その原因を探すことになります。しかし、いじめや暴力といった極端な理由がない限り、原因を深追いすることはあまり現実的な解決にはつながりません。行き渋りの多くは、児童の個人的な理由により現れている場合が多く、子ども心に本当の理由を言うことは稀で、多くの場合口をつぐみます。また、原因が判明したところでどうにも対策のしようもないことが多いです。
例えば、教室がうるさい・臭い、先生の・特定のクラスメイトの話し方が気に入らない、笑い方が気持ち悪いといった環境的な要因が原因だった場合があります。しかし、これらを解決することは現実のところできませんし、彼らもこのような意見が通らないことは十分に承知しているので、逆に怒られないように本音を隠そうとします。
特に、軽度ASDなど何らかの発達特性が見られる児童の場合、大人にとっては些細な刺激や社会的な強制または圧力が、どんでもない負荷としてのしかかっていることも珍しくありません。そのため、原因を深追いするよりも、毎朝決まった時間に学校に登校するという社会的な習慣を崩さないことを優先させた方が、結果として事態が好転しやすくなります。
理想的な初動
どうしても教室に入りたくない場合、登校し、校門の前に行くところまでは行うようにします。そして、自宅で過ごし切ることがないように、何らかの社会との接点を切らせない工夫をしてください。
一度自宅で過ごし切ってしまうと、その心地よさを維持しようと登校を促すたびに強烈な抵抗を示すようになっていきます。ある時は抵抗に成功して登校せず、ある時は抵抗に失敗して登校するという経験を繰り返すと、次第に「学校に行きたくない」という心理が「自宅で過ごしたい」という欲求に変換され、時に暴力や破壊行為までが抵抗として現れてくることもあります。
リトルポート甲子園口が、特に自宅で過ごすことを避け、日課の維持を最優先にする理由はここにあります。多くの場合、朝の忙しい時間帯に現れる子どもの強烈な抵抗にあらがうことは現実的に困難です。そのため、リトルポート甲子園口では不登校対応として、行き渋りが見られ出した段階、不登校状態となり概ね1ヶ月以内の段階で具体的な対応を開始することを強く推奨しています。
リトルポート甲子園口では、行き渋りの兆候が見られ出したときから対応を開始します。登校ができているうちは、リトルポート甲子園口を避難場所として過ごせることを説明し、「他に行き場がある」ことへの安心感を抱いてもらうようにします。一方、朝の強烈な抵抗により登校ができなかった場合、昼頃にかけて状態が安定してくる場合が多いので、11:30〜12:30を目処に、リトルポート甲子園口に登所してください。
また、一旦学校には登校したものの、昼頃にかけて状態が再度不安定になり落ち着かなくなることがあります。この場合は、学校の了解を得て早退し、リトルポート甲子園口に登所してください。学文中学校区・上甲子園中学校区における小学校・中学校には、事前にリトルポート甲子園口が不登校対応事業所として運営していることを説明していますので、心配されなくて大丈夫です。いずれにせよ、自宅で過ごし切ることのないようにご協力をお願いします。
発達科学的な復帰アプローチ
学校に行き渋る原因として、一般に学習面による抵抗、環境面による抵抗、人間関係による抵抗の大きく3つが関連しあっています。
特に、軽度ASDの傾向が見られる児童・生徒の場合は、人間関係よりも物や仕組みに強い関心を示すことが多く、学校や社会で一般に行われている集団生活における強制や圧力が、自己の生命を脅かす危険として認識されることも珍しくありません。知的に優れている場合には、その回避策として「もっともらしい理由」を考えて回避を試みることもあります。
このような個々人の特性や育成歴から、現実的な打開策を検討します。現実的にこの時期に学校から離れることは大きな機会損失を招くこととなるため、どうしても無理なところは避けつつも、可能な限り学校との関係性の維持に務めることが重要になります。リトルポート甲子園口では、主に教育的ケアを行うことを目的に、放課後等デイサービスでは珍しく福祉系職員ではなく教育系支援職員(特別支援学校の先生)を中心に配置していますので、学校とのスムーズな意思疎通・連携が可能です。
利用料金はいくらですか?
通常の放課後等デイサービスの利用者負担額と同額です。不登校対応により、特別に費用が生じることはありません。
利用契約は必要ですか?
放課後等デイサービスは児童福祉法に基づいて運営される公的なサービスですので、通所受給者証ならびにリトルポート甲子園口との利用契約が必要です。
発達に課題がない場合でも、不登校状態であることを理由に利用できますか?
利用には通所受給者証の支給決定が必要で、その決定は西宮市が行います。通所受給者証が支給されれば、利用契約を行うことができます。
送迎はありますか?
原則として自動車による送迎は行なっておりません。なお、一部ご家庭の事情や悪天候・緊急時など、必要に応じて自動車による送迎を行うこともあります。
不登校対応で学習は見てもらえますか?
リトルポート甲子園口では、小・中学校からその日の学習予定内容を引き継ぎ、本来の授業終了時まで学校と同一のカリキュラムを可能な限り継続する運用を行なっております。また、小学生に関しては、各小学校・西宮市教育委員会と協議の上、指導要録への出席扱いの運用が可能かについて、ただいま調整を行なっております。
今通っている小学校に不満があるため代わりに通わせることはできますか?
リトルポート甲子園口では、利用児の普通教育を受ける権利を保障すべく、社会・学校との接点を切らせることなく小学校への復帰をめざすカリキュラムを編成しています。そのような用途にはお応えできません。